埼玉県の特徴とは?

かつて武蔵国(むさしのくに)に属し、名高い武将が各地で勢力を争った埼玉県。都心へのアクセスの良さや住みやすさに加え、映画やアニメなどでも話題性が高い埼玉県の魅力をご紹介していきます。

まず、埼玉県の基本情報から見ていきます。埼玉県の面積は約3,798㎢で、全国では39位の広さです。40市、22町、1村から成り、市の数は全国で最多です(2022年3月現在)。県人口は7,332,816人(2022年2月現在)で全国では5番目です。県内で最も人口が多い市はさいたま市、2位は川口市、3位は越谷市です。

次は埼玉県に伝わる文化を見ていきます。
・和同開陳(わどうかいちん)
国内で流通した貨幣の一つで、銀銭と銅銭が製造されました。慶運5年に、秩父で産出した『ニギアカガネ』と呼ばれる自然の銅を朝廷に献上したことがきっかけで『和銅』の元号が名付けられました。

・渋沢栄一
現在の深谷市の出身である渋沢栄一は、明治から昭和にかけて活躍した実業家です。徳川家と関わる一橋家に仕えた後に幕臣として渡欧し、新政権では大蔵省に出仕しました。第一国立銀行を創立し、製紙や紡績、鉄道などをはじめとする大企業の創立にも関与しました。新1万円札に肖像画が採用され話題になりました。

・岩槻人形
美しい絹の着物をまとった岩槻人形は、国の伝統的工芸品に指定されています。さいたま市の岩槻区は、かつて城下町や宿場町として栄えました。徳川家康が日光東照宮の造営に向けて全国から優秀な工匠を集めた際、人形作りに関わる者が移り住んで技術を広めたとされています。

・小川和紙
小川町と東秩父村に伝わる手すきの和紙で、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。特に楮(こうぞ)だけを用いた『細川紙』の技術は、国の重要無形文化財に指定されています。

続いて、埼玉の主な食文化を見ていきます。
・野菜
埼玉県は農業が盛んで、里芋の収穫量が全国1位、クワイや小松菜も生産は全国2位を誇ります。また、埼玉県はネギの作付面積も全国1位、中でも深谷市はブランドネギの生産で知られています。

・狭山茶
甘みと濃厚な味わいが特徴の狭山茶は、入間市を中心に栽培、製造されています。市内の広大な茶畑は、日本百選や市の景観50選に選ばれました。

・草加せんべい
近県のうるち米を使用し、草加市や八潮市などで熟練の職人が主に押し瓦による型焼きで作ったせんべいを指します。草加の周辺では古くから余った米を団子上にして乾燥させた保存食を作る風習があり、後に宿場末で販売したことがルーツとされています。

・川幅うどん
平たく伸ばしたうどんの幅が、最大で10cmに及ぶ珍しいうどんです。平成20年に鴻巣市と吉見町の間を流れる荒川の川幅(2,537m)が日本一に認定されたことにちなみ、名物として誕生しました。

その他に、『小江戸』と称される川越の街並みや、アジア最大級のサッカー専用スタジアムのさいたまスーパーアリーナなどの有名な施設や場所も多く存在します。
都心からの利便性が高く、独自の文化や歴史、豊かな自然も堪能できる埼玉県は、住みやすくベッドタウンとしてとても人気です。是非、埼玉県の魅力を感じに出掛けてみてはいかがでしょうか。